ウボンのワーリンチャムラップ在住時、暇さえあれば通っていたハーブサウナがあります。元々夫が常連で、休みの日は必ず、出勤前にも行くほどでした。
初めて連れて行ってもらったとき(タイ移住してすぐ)は、そのローカル感に驚きましたが、日本で体験するハーブサウナとは比べ物にならないほどの迫力で、もうこれ以上ないほどの効果を感じるサウナです。
しかも、利用はたったの20バーツ、ドネーション制。正直秘密にしておきたいほど、穴場のサウナですが、これは本当に紹介したい!と思うので、下記にまとめました。
ハーブサウナの場所:ワットパースカラーム
サウナの場所は、ウボンのワリンチャムラップ群にある、ワットパースカラームという寺院の中にあります。(Google Map 参照)
営業時間と利用料金
営業時間 | 早朝6時~夜20時まで(年中無休) |
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利用料金 | 1人20バーツ以上(ドネーション) |
知る限り、ほぼ毎日営業、年中無休だそうです。(夫曰く)
ハーブスチームサウナの特徴
こちらがハーブ部屋の外観で、右が男用性、左が女性用。上は一部空洞になっており、小屋の後ろにハーブ窯があります。
サウナの特徴は大きく3つほど、
- このサウナは、寄付によって作られ、寄付によって成り立っている。
- 利用者によって掃除され、清潔に保たれている。
- ウボンでたった一つだけ、他県(スリン)から来るほどの人気ぶり。
めっちゃいい・・・・素敵なローカルサウナ。
これまでにこの方々の寄付により、このような修復をしました、というような内容がサウナ入り口の壁に書かれています。
寄付によって作られ、寄付によって修復され、寄付によって成り立っているのがわかります。
女性側の部屋の壁の横に、このようなハーブ一覧表があります。主にこのサウナで使用されているハーブだと思われます。
サウナ部屋建物の右側に出てみると、いろんなハーブが干されているのを見ることができます。
- 干されたハーブ
- 干されたハーブ
- 干されたハーブ
- 干されたハーブ
利用者が、乾燥したハーブを束ねて持って来る光景(寄付)もよく見かけます。
ハーブ窯のお世話は主に、男性陣や僧侶が行っています。ハーブを窯に入れるのも男性陣の役目。サウナ部屋の裏側に回ると、その様子を見ることができます。
このサウナの最大の特徴は、ハーブの調合をものすごく研究しているのだとか。普通のハーブサウナは他にもあるそうですが、このようにしっかりとしたハーブサウナはウボンでもここだけ、と聞きました。
スリン在住の夫の友人は、このサウナが大好きで、2時間運転して利用しに来るほどです。確かに、このサウナを知ればその気持ちわからなくもないです。
また、常連になって気づきましたが、利用者がよく掃除をして清潔に保っています。私の夫もよく掃除していました。
入り口付近の床が滑る場合はブラシで擦ったり、部屋の中に人が増えたら水で流したりと、そういう部分はタイ人とても気にするようで、誰かが気づいた時に掃除をしているので、地元民にとても愛されているサウナだなって思います。
気になる効果は?
私が初めてこのサウナを利用した時の感想を紹介、
「朝起きたときの身体の嫌な痛み、ちょうど筋肉痛もあった日で、このサウナに数分入ったのち、体の痛みが一瞬で消えました。普通だと数回繰り返して入れば体はだいぶ楽になりますが、このサウナはとにかくこれでもか、というほど熱々に熱されており、サウナ室の中はスチームが充満しており、呼吸をすると一瞬でハーブが体の中に染み渡る、そんな感じでしょうか。とにかくこれでもか、というほどハーブが熱されています。もう、最高!!」
日本でも温泉やサウナが好きでよく行ってましたが、ここまで効果を感じるサウナは初めてです。これこそ本物!って思ってます。
体の痛み、不調、風邪、鼻詰まり、のどの痛み、冷え、などの症状に特に効果があり、健康維持のために定期的に利用したらとても元気になりそうです。おそらく地元民は、健康維持のために利用してる人が圧倒的多数と思われます。
ワリンチャムラップ在住時は、バイクで2~3分の場所だったため、3日に1度くらいのペースで通っていました。
サウナの利用方法
特に決まりやルールはありませんし、受付なんてのもないので、各自来たら各自準備して利用、ドネーションを忘れずにして帰る、これだけです。
おおまかな設備などを紹介すれば、ここが足洗い場です。(早朝6時前に撮影したものなので辺りは真っ暗)
「足を洗って入ってください」と看板に書かれています。
この周囲で靴を脱ぎます。靴が並んでるので見たらわかります。この水たまりで足を洗っている人は時々いますが、雨水のようであまり足を洗いたい気分にはなりませんし、私は洗ったことないです。時々犬が飲んだり入ったりしているので清潔とは言えません。
サウナ部屋の周囲にはテーブル、ベンチがたくさんあるので空いてるところに荷物を置き、男性は上半身裸、パンツ1枚。女性は大きな布を体に巻いていたり、Tシャツ短パンだったり、サウナに入りやすい格好で利用します。
サウナルームは、左が女性、右が男性です。
入り口に茶色い箱があるので、この中にサウナ利用時のドネーション(20バーツ以上)を入れます。利用前でも利用後でもどちらでもオッケーです。
サウナルームの中は、スチームが充満しています。部屋に何人入っているのか全く見えませんし、どこに誰がいるかも至近距離20㎝くらいまでしか見えませんので、ゆっくり手探りで進みます。
部屋の中にはぐるりと一周椅子程度の高さがあり座れるようになっています。私はいつも空いているとこに座っています。床にも座れます。上の方が熱くなっているので、熱すぎる場合は床に座るのがおすすめです。
中はものすごく熱いので、長くても10分が限界、熱くなったら外に出て休憩を取りながら入ります。
人が多くなると、出入りが難しい(見えない)ので、出やすいところ、入り口付近に座っておくのが無難です。というのも、個人差あると思いますが、やけどしそうになるほどの熱さが突然やってきます。奥に座ると見えないし、出にくくなるので私はいつもどこに座るか気を付けています。
サウナ部屋の横にバケツに水が用意されているので、出入り時に自由に流せます。
サウナ部屋の横には売店があるので、飲み水やジュース、ココナッツジュースなども購入できますし、サウナ用の衣服、着替えがない場合にもここで調達できます。怪しいハーブ類も販売されていて、体や顔に塗ったりしてハーブを楽しめます。
早朝はやっていませんが、屋台もあるので食事もできます。
さらに、運動器具も周囲に設置されているので、体を動かしたい人は自由に利用できます。赤いのが運動器具です。ここだけでなく、他の場所にもいくつか設置されています。
また、ハーブティーも自由に飲むことができます。
サウナ部屋の裏にハーブ窯があって、その斜め後ろ辺りにこのハーブティーの鍋というか、窯があります。横にグラスが準備されていて、自由に飲むことができます。
このハーブティーは、日本人が想像しているハーブティーとは違い、ものすごい苦いです。ティーと言うより、ハーブ窯からの煮出し薬と言った方がしっくりくるかもしれません。
- ハーブの煮出し薬
- ハーブの煮出し薬
コップ1杯飲み切ることができたらすごいほど、とにかく苦いので、健康にはすごくよさそうですが、ほどほどに。
サウナ利用後は、女性は着替えルームにてシャワー、又はバケツに溜まった水で体を流して着替えます。
※女性用着替えルームは、このハーブティーの少し奥左側にあります。3部屋あり、左2部屋はトイレ付、シャワーは起動していないものもあります。
- 着替えルーム
- 着替えルーム
こちらが着替えルーム、撮影するのに勇気がいりましたが、念のため紹介します。
ボロですが、掃除はされています。3部屋のうち、中央の部屋です。各部屋鍵も付いているので安心して着替えできます。
ちなみに一番右の部屋にはトイレはありません、一番左の部屋のトイレは様式トイレです。トイレを見たくない場合は一番右の部屋を利用してください。各部屋1つずつ椅子があるのでここに荷物を置いて着替えできます。
バケツに溜まった水を軽く浴び、着替えます。寒い時期は、水浴びしない方が体が冷えずに済みます。なので、最後に身体を拭くタオルが必要です。
※男性用は確かその隣にある並びの部屋だったと思います。
はじめて利用する際にはけっこう勇気がいる
タイの地方住みで慣れている方であれば問題ありませんが、タイの地方にも初めて、ましてや観光目的でタイに来て、このサウナに行く場合にはけっこう勇気がいるかもしれません。
慣れていない人はまず、地元の友人(タイ人)と一緒に行くのが無難です。
まずタイ語でしか通用しないこと、また、地元民向けなので、トイレや着替えルームは掃除されてはいますが、ボロくて決して綺麗とは言えません。日本のサウナを想像してたら大変なことになります・・・。初めて利用した時の私は心の中でいろいろと思いました(このオンボロ部屋で着替えるのか・・・とか)。
サウナの効果を実感したら、そんなことどうでもよくなり、とにかくこのサウナの効果を目的に今ではこのサウナが大のお気に入りです。地元民に愛される超ローカルなハーブスチームサウナ、日本から友人が遊びに来た際には是非とも笑いながら、すごいところあるんだよ!って、連れていきたい穴場のサウナです。
おすすめの時間帯と注意事項
このサウナは地元民に大人気なので、日中は多くの人で賑わいます。
一番人が少なくておすすめな時間帯は、早朝です!
私たちは、平日週末関係なく、6時過ぎには行き、7時くらいに退散していました。7時過ぎるとじわじわと人が増えてきます。5時台は準備中という感じで薪を燃やす様子を堪能できたりもします。
6時に行けば、ほぼ高確率でおひとり様サウナを堪能できます。早朝だからといって、ハーブはガンガンに熱されていますのでご安心を。見る限り、いつ火が消えるんだろう?と思うほど、常にガンガンに熱されています。
6時前後に準備完了したら、オープンの合図としてタイっぽい音楽が鳴り始めます。
午後の時間に行く場合もまたそれなりに、例えるならば、バーベンキューの炭がいい感じになったころにいい感じに肉が焼けてくる・・・みたいな感じで、ハーブ部屋がいい感じに蒸されているからです。
夕暮れ時には行ったことないので何とも言えませんが、夜もそれなりに楽しそうな予感がします。
最後に注意事項として、貴重品と不要なものは持ってこない方が良いです。サウナの格好で行き、荷物は着替えとタオルと100バーツ。100バーツあれば飲み物代とドネーションになります。
荷物はテーブルの上に置くことになるので、それだけ身軽にしてきた方が無難です。
いつ行ってもだいたい顔見知りの常連さんばかりで、皆いい人ばかりで安心と思いますが、やはり盗難は自己責任になりますのでそれだけはご注意ください。