スリン(サノム群)での生活

「タイの家」安心できるのはテントの中だけ、我慢は限界の頂点に達した大騒動。

「タイの家」で暮らし始めて最初の1週間は、正直私にとって、地獄の底に送り込まれたかのようでした。

当時の思いをツイートしたのが下記になります。

最初の一週間は本当に先の見えない壁でした。ある日の大騒動を機に、限界は頂点に達したその1週間の壁について振り返ってみたいと思います。

「タイの家」の使い方がわからない

木窓木窓

そもそもこういう形のタイの家の使い方がわからず、困惑状態でした。

日中は木窓開けないと部屋の中真っ暗で暑いのですが、開けたら開けたで虫が入りそうだし、猫が入って来るし、開けたら開けたで落ち着かず、半分開けて過ごしていましたが、暑いし暗いし落ち着かない。タイ人曰く、夕方18時までは全開にするんだよ、と後に教わりました。

調理に関しても、シンクがないので食器洗うのは裏庭の水道から出る水を使用します。タイでは桶を使って食器を洗うのですが、これも未経験なので戸惑いながら自分流を探っていました。水そのまま庭に流しっぱなしでよいのだろうか?とか。

裏庭裏庭

洗濯は少し歩けばランドリーがありましたが、そこまで持って行って取りに行くのが面倒だと感じたので裏庭で手洗い洗濯でした。

日中私一人でしたので、窓やドアを開けたまま裏庭に周ることが気になりいちいち閉めたり開けたりしながら、最初の数日間は試行錯誤で生活をしていました。

そもそも動物が苦手

実は基本的に動物が苦手な私。家には野良犬や猫、鶏が毎日うろちょろしてるので慣れませんでした。ちょっとならいいのですが、毎日家の周りにいるのでさすがに・・・・。

特に猫は木窓を開けてたら侵入しかけるし、犬は家の周りをうろちょろしているし、あらゆる動物に囲まれてる感じがたまらなく恐怖でした。

蟻が凄い・・・

なんといっても、蟻がすごかったです。

甘いものには数分で蟻が集います。ウボンのアパート暮らしの頃、マンゴーを放置して蟻が少し来てた程度でしたが、比べ物にならないほどあらゆる場所から蟻地獄と化します。

甘いものに限らず、食べ物を出していたら蟻が集るので、とにかく食後は直ぐに片づけるように徹底。

スナック菓子を開けて食べていたら、数分後、菓子袋の中に蟻が侵入していてビビりました。何この速さ!?という具合。しかも、砂糖を入れてる瓶の中にまで侵入していてびっくりです。これはヤバいと思いながら、再びあらゆる調味料などをなるべく冷蔵庫の中に入れて対策するようにしました。

そもそも家自体に蟻が住み着いている(部屋の端にアリの巣がある)し、庭もアリの巣だらけだったから、どこからともなく蟻が来る、蟻から徹底的に離れるのは不可能であるという結論に達して、蟻とは共存しているという意識に切り替えました。常に蟻が体を這っているのもしょっちゅうです。どんな暮らししてるんだよ?って感じの暮らしでしょ?

限界は頂点に達した羽根突き虫騒動

日中夫が仕事に行ってる間は私一人になるのですが、家が広いし隙間だらけなのであらゆる虫が出てきます。実は家の中にヤモリ1匹いるだけで誰か外に出して!と叫ぶほど、私は虫嫌いなのです。そういうことすっかり忘れていたなぁと思いながら、この家での暮らしが始まってしまったわけで・・・。

最初にトイレで遭遇したのがこの虫、ヤスデです。太くて大きなミミズ!?ムカデ?

そして、あらゆる壁にヤモリがたくさんいます。ヤモリが動く音でいちいち体がビクっとなるほどビビる私。家の中を移動するたびに、身体を縮めている私、特にトイレに行くとき、水浴びをするときは試練でした。怖いのでまず、使用前に水で辺り一面バシャーと流してヤモリや虫をよけて使用、ドアも全開で使用せざるを得ない状況。

虫だけではありません、網戸がないので蚊もたくさん出ます。特に衣類を置いている寝室は蚊だらけ。蚊は人の身体のニオイを好むので、衣服(特に洗濯前)にはよく集まります。

寝室のテント寝室のテント

虫は出るわ蚊はいるわ、私もうほんと無理かも・・・・って思いながら安心できるのはテントの中だけとうのが現実でした。テントの中にいる時が一番安心していられる場所でした。

ある日の雨上がりの夕方、ドアを開けた瞬間羽根突き虫の大群が家の中に一気に入り込んできて宙を舞った瞬間、思わず叫んだ「キャー!!!」半泣き状態だったと思います。もう無理!!と夫に助けを求めたら、私の行動が理解できなかったようで、理解できない。と呆れられました。ますます悲しくなり、なぜこの家を借りたのか!?ってついポロっと出てしまいました。

その羽根突き虫、害はない虫ですが、雨上がりに時々孵化するのか大群が現れる時があります。初めて体験した時には本当に気が狂いそうでした。さまざまなストレスが積もり積もった結果、この羽根突き虫騒動で私の我慢は頂点に達してしまったのです。

私とあなた(夫)は境遇が違うから私にとってはハードすぎると伝えると、慰めてくれ、今後どうするか?少し話し合いました。

この家での暮らしが難しければ、スリンの市街地のアパートに引っ越そうという案が出ましたが、一晩考えた末、もう少し頑張ろうと決意し、今月いっぱい住んでみて考えるということになりました。

下記の記事へと続きます。

「タイの家」での暮らし、半月が経過して。形だけのタイの家で暮らし始めて既に半月が経過しました。 来て早々、この家ではもう暮らせないと限界は頂点に達してから、多分それが限界...