その後、おじさんの家で皆が適当に調理を始めた。豚を解体する時はその辺をウロチョロしてる鳥が突いたりする光景が何とも可愛く(笑
とれたての赤蟻はレモングラスと炒められて出てきた。
また何処かから現れた新しいおじさんが何処からか葉っぱを積んできた。日本で言えばレタスみたいなので、この葉で赤蟻を包んで食べると美味しいよと言われた。
緑の野菜とニンニクと塩でつけられたタイ風キムチというのも初めて見た。
不思議なスープも出てきた。これはきっと怪しいやつに違いない(カエル入りとか)ので手をつけず、タイ風キムチと豚の炭火焼きだけ食べた、というかこれしか食べれなかった。
誰かの家でいろんな人が適当に調理を始め、手の空いた人から勝手に食べる、これがタイ。
鳥の骨はその辺にポイッと投げて犬が食べ、食べかすに蟻がたかり、食事にはハエがたかり、この場にいたらものすごい環境で普通の人なら悲鳴をあげるかもしれない。
悲鳴を上げたくてもそこには誰も共感者がいないので、一人心の中で日々格闘しているのです。
これがタイの田舎に嫁いだ人の運命。
身体に寄って来る虫を防御するための必需品、蚊よけがないときはレモングラスで。スリスリすって、臭いを出して周辺に置いておくか体に塗りつける。