スリン(サノム群)での生活

「タイの家」での暮らし、半月が経過して。

形だけのタイの家で暮らし始めて既に半月が経過しました。

来て早々、この家ではもう暮らせないと限界は頂点に達してから、多分それが限界突破だったかのように、気持ちは落ち着いて、不思議なことに、この家での暮らしの心地よさを発見できるようになったのです。

発見ポイント3つとまとめ

  1. その1:朝が気持ちよすぎる
  2. その2:開放感たっぷりの生活
  3. その3:動物や虫たちの自然界のしくみに気付けた
  4. まとめ:人間は与えられた環境に適応できるようになっている

大きく分けて上記3つの発見ポイントと、まとめについて書いていきたいと思います。

この記事を読む前に、前回の記事を合わせてご覧ください。

「タイの家」安心できるのはテントの中だけ、我慢は限界の頂点に達した大騒動。「タイの家」で暮らし始めて最初の1週間は、正直私にとって、地獄の底に送り込まれたかのようでした。...

その1:朝が気持ちよすぎる

朝食朝食

家の向かいはお寺なので、毎朝お経で目が覚めるのですが、早朝の涼しい気候と空気がとても気持ちよくてたまりません。家の前の椅子でコーヒーを飲みながらお経を聞いてくつろぐ朝、時にはここで読書をする朝、とにかく早朝から外に出てくつろぐのが最高に気持ちよくて起きてすぐの日課となりました。

ウボン在住時には、アパートでしたしこのような朝の時間は持つことができませんでした。これはタイの家だからこそ、そして運よく向かいがお寺だからこその特権だと思います。

その2:開放感たっぷりの生活

解放感が半端ない解放感が半端ない

木窓は夕方18時までは全開でいいんだよ!ってタイ人に教わって以来、全開にして生活するようになりました。もちろん家のドアも全開です。

窓とドアを全開にした時に入る太陽の日差しと空気が最高に気持ちよくて、この解放感は素晴らしすぎる、と思いました。これは木窓の家ならでは、そしてこのド田舎だからこそ。

全開にしていても、ここはド田舎で治安は割と良い場所なので、安心なのです。家には柵の門が付いているし、目の前の通りはそこまでたくさんの人は通らないし、近所の人が通るくらい。なので気にせず全開にして日中過ごしています。これがあまりにも気持ちよくて、最高の暮らしだとまで思うようになりました。

動物や虫たちの自然界のしくみに気付けた

動物と虫は大の苦手で、この家に来た当初は一番それが嫌でした。当初は小さなヤモリに自分がビビっていたのに、半月も経てば逆にヤモリをビビらせれるまでに成長しました。時には目が合ってこんにちは!なんてことも当たり前。あらゆる壁にヤモリがたくさんいますがもう平気。

よく聞けば、よく見れば、ヤモリは厄介な虫をパクパク食べてくれるのです。ヤモリのお陰で厄介な虫から守られていると思えば素晴らしい循環ではないか!と。

家にやって来る野良犬も、よく見ればおとなしくて賢いです。ただお腹すいていて食べ物が欲しいだけなんです。ドアを開けていても中に入って来ることはないし、時には残飯を待ってドアの前におとなしく座って待っていることもしばしば。この様子を見てるとかわいくなってきて、まるで自分のペットのよう。

残飯を待つ犬残飯を待つ犬

同じく鶏も、毎日親子で揃ってやってくるのでかわいくてたまりません。常に我が家の庭で遊んでいたり、うろちょろしているので、いないときは逆にさみしくなります。

蟻に関しては特に困っていますが、どうしようもないのでなるべく甘いものを出して置かないよう気を付けること。そして掃除はこまめにすること。蟻から逃れることは無理だと思いながら、共存していることとして生活すればストレスもなくなりました。

しかも、良く聞けばこの厄介な蟻をパクパク食べてくれるカエルがいるらしい。まだこの家ではそのカエルに遭遇していないのですが、そんな虫たちの自然界のしくみを知れば、素晴らしくて、興味深くなってきたのです。

こういう環境に身を置いたからこそ気づけた、知れた事だなぁと思うとつくづく思います。

それに、タイの田舎は蛇や蠍が良く出ると聞きますが、ここではまだ一度も出てきていません。山奥というわけでもないし、割と人は住んでいるからかもしれませんが、危険な虫とやらに遭遇することは今のところないです。初めてヤスデを見た時には気持ち悪い!と思いましたが、特に害はないですし、ほうきで履けばコロッと丸まって移動するので問題ない。

雨上がりの日によく現れるヤスデ雨上がりの日によく現れるヤスデ

しかもこのヤスデとやら、日本ではペットショップで売られているとか・・・。価値のあるものだと知りびっくり。

まとめ:人間は与えられた環境に適応できるようになっている

形だけのタイの家形だけのタイの家

この家に来た当初は身体を縮めた恐怖の生活を送っていたのに、今ではすっかりこのド田舎で自然たっぷりのこの環境、そしてこのタイの家ならでは味わえるこの暮らしにすっかりハマってしまいました。

冷蔵庫は家電しかなく、水浴びの生活だけど、暑くて良く汗をかくからとても気持ち良いのです。手洗い洗濯や、一軒家ということでよく動き回るので、以前より体をよく使うようになってから、自然と運動不足も軽減しているように思えます。

早朝からお経を聞く気持ちよい健康的な朝から始まるタイの田舎でのこの暮らし、来て数日は確実に格闘していましたが半月も経てばすっかり、今回改めて思うことは、いくら虫や動物が苦手だとしても、人は与えられた環境に適応できるようになっているということです。