結婚・ビザ

【タイ人男性と結婚】婚姻手続きに必要な書類と、タイの役所で婚姻届けをスムーズに受理してもらうコツ【実体験】

2022年1月にタイ入国し、2月の頭から婚姻手続きを進めて、約1週間で無事、タイでの婚姻が受理されました。

タイ人との婚姻手続きは、書類がたくさん必要で、とにかくめんどくさい。

また、タイで先に手続きする場合と、日本で先に手続きする場合で、必要書類や流れが異なりますし、ネットで調べても確実な情報には辿り着けませんでした。

1つ1つ得た情報を参考にしつつ、出来る限りの準備をして挑み、役所を回りまくることなく、割とスムーズにクリアできたので、タイ人男性と婚姻予定の日本人女性のために参考となれば幸いです。

実体験を振り返りながら、ここで必要な書類はこれ、この時はこうしたらよかった、などのアドバイスを入れながらまとめています。

※あくまで私の経験になります。確実な情報ではなく、その時々、場所によっても異なる可能性があります。

✓こんな人に参考になると思う

  • タイ人男性と日本人女性の婚姻手続き(どちらも初婚、子なし)
  • タイで先に手続きする場合
  • タイに居住予定
  • タイ人男性は地方住みで、地方で同居予定
  • タイ人男性は仕事あり、日本人女性は無職の場合

婚姻手続きをした当時の私たちの状況です。

婚姻手続きのおおまかな流れについて

  1. バンコクの日本大使館へ行き、婚姻届けに必要な書類を準備してもらう。(申請から発行まで約3日)
  2. タイ外務省領事局へ行き、1で揃えた書類の翻訳(英語からタイ語)と、その書類の認証をしてもらう。(即日認証してもらうこともできるが、通常だと約3日)
  3. すべての書類が揃ったら、2人でタイの役所に婚姻届けを出す。(基本、タイ人の承認者2名が必要)
  4. タイでの婚姻届けが済んだら、日本の役所に婚姻届けを提出する。

流れは大きく4ステップ。

1つずつ、ゲームをクリアしていく感覚で臨むのが無難です。

日本大使館HPより、日本人とタイ人の婚姻手続概要を必ず先に読むことをおすすめします。

1,バンコクの日本大使館へ行き、婚姻届けに必要な書類を準備してもらう。

タイの役所で婚姻届けを出す際に、日本人側の独身証明書(タイ語)と、結婚資格宣言書(タイ語)が必要となります。

そのために必要な書類をまず、日本大使館で発行してもらうのです。

日本大使館で発行してもらう書類は、日本人側の独身証明書(英語)と、結婚資格宣言書(英語)です。

※大使館のサイトに書かれている必要書類は上記2点ですが、大使館の方曰く、役所によってはパスポート所有証明書が必要なところもある、と言われました。私は地方の役所に婚姻届けを出す予定にしており、万が一役所で書類不足のため受理されない場合、バンコクにまた戻って来るのは大変なのを考慮して、パスポート所有証明書(英語)も発行してもらいました。

必要書類(日本人側)

  1. 戸籍謄本(原本1部)※3か月以内に取得したもの
  2. 在留届
  3. パスポート(原本と、身分項目のページのコピー1部)
  4. 証明発給申請書(1部)※事前にDL可能、大使館にもあります
  5. 「結婚資格宣言書」作成のための質問書(1部)※事前にDL可能

戸籍謄本は、日本出国前に発行して持ってきました。

両親の名前と、出生地にふりがなをふっておきます。

※日本側への婚姻届け時に、バンコク日本大使館で届けを出す場合は、戸籍謄本(2部)が必要になるようなので、その予定の方は、合計3部準備してこられるのが良いでしょう。

私はタイの地方に住む予定だったため、バンコクとの行き来が困難なので、直接日本の役所へ郵送する方法を選択、この場合は、自分の出身地の役所であれば戸籍謄本は不要。

↑結局、書類のコピーでは受理してもらえず、配偶者のタビアンバーンとパスポート原本、結婚証明書原本が必要で、1部は返却されないということだったので、再び戸籍謄本を取り寄せて、バンコクの日本大使館まで行きました。

私は日本出国前に、住民票を抜いており、当時滞在していたバンコクの知人宅住所で在留届を出しました。在留届は、ネットで手続きできます。

証明発給申請書は、事前にDLして記入して持って行きました。記入例も出ています。

「結婚資格宣言書」作成のための質問書は、婚姻の承認者2名のサイン(名前と住所)が必要になるので、日本出国前に両親にサインしてもらい、持ってきました。

※日本在住者、日本在住予定の方は、在留届ではなく、日本の住民票(1部)が必要になります。

また、仕事をしている場合、在職証明書(1部)、所得証明書(1部)が必要になります。

必要書類(タイ人側)

  1. パスポート(原本とコピー1部)※ある場合のみ
  2. 身分証明書(原本とコピー1部)
  3. 住民登録証(原とコピー1部)※コピーするページは、本人の住所のページ、氏名変更などある場合はそのページも

タイ人側の書類、身分証明書はIDカードと呼び、免許証のようなカードのことで、住民登録書はタビアンバーンと呼び、日本の通帳よりも少し大きいサイズの青い冊子のようなものを指します。

タイ人は氏名変更している人が多いようで、私の夫も過去に氏名変更していました。

その場合、氏名変更したページのコピーと、賞状のような氏名変更証明証を持っていましたので、全て原本持参してコピーして提出しました。

この書類必要かな?って定かでないときは全部持って行くのが無難です。

※コピー機は大使館では見かけませんでしたので、事前にコピーを準備して行きましょう。

日本大使館へは2人で申請に行きましたが、どちらか1人でも申請は可能なようです。

申請して翌々日に発行とのことで、指定された2日後に再び大使館へ書類を貰いに行きました。

地方から来てる場合は午前中に申請すれば当日の午後に発行してもらえるという話も聞きましたが、申請から発行までは、3日くらいを目安にしておいた方が良いでしょう。

また、日本大使館は平日しか開いていませんのでご注意ください。

日本大使館(窓口受付時間)HP参照

申請・交付時間:08:30~11:00、13:30~15:00
月~金(土日、主にタイの祝日は閉館)

申請書類発行日に、英文に翻訳された書類を確認して問題なければ日本大使館での作業は終わりです。

私が発行してもらった書類は、独身証明書(英文)、結婚資格宣言書(英文)、パスポート所有証明書(英文)の3つです。

料金は、合計1450バーツでした。

パスポート所有証明書が必要ないとわかっていれば、発行せずに節約できたと思います。

事前に婚姻届けを出す役所を決めている場合は、必要書類を先に確認してから大使館で発行してもらうのが明確です。

あと、私のときは、婚姻届けを出す役所の名前を聞かれました。その時点でまだ決めていなかったのですが、発行日でもいいので調べてきてくださいと言われ、適当にピックアップした役所の名前を提出しました。

役所の名前は、結婚資格宣言書に記載されていました。

実際には別の役所で婚姻届けを提出し、別の役所の名前が書かれているといわれましたが問題なかったです。

事前にそこまで計画立てれたらいいですけどね。

大使館への行き方は、こちらの記事がとても参考になりました。

>> タイ人と結婚するために、在タイ日本大使館で「結婚資格宣言書」と「独身証明書」を申請しに行ってきた

ちなみにこの日本人男性の方も、タイ人女性との婚姻手続きで紹介されているので併せて参考になると思います。

2,タイ外務省領事局へ行き、1で揃えた書類の翻訳(英語からタイ語)と、書類の認証をしてもらう。

日本大使館で書類を発行してもらったら、タイ外務省領事局へ行きます。

タイ外務省領事局は、ジェーンワッタナーのイミグレ近くにあります。

※イミグレではないので、ご注意ください。私たちは、イミグレではないとタクシー運転手にお伝えしましたが、結局イミグレに到着し、再びマップで確認しながら領事館へ行きました。

領事館への行き方はこちらの記事が参考になります。

>> タイ外務省領事局へ、国際結婚するための書類(結婚資格宣言書と独身証明)の認証手続きに行ってきた

領事局では、書類を英語からタイ語に翻訳してもらい、次にその書類の認証をしてもらいます。

領事局は、各県にあるようですが、私は日本大使館で書類の発行後、時間があったので直接バンコクの領事局へ行きました。

しかし、コロナが拡大していたためか、領事局にある翻訳業者が閉鎖していました。

入り口周辺に、近くの翻訳業者へ書類を持って行ってくれる人がいたので、一瞬詐欺かと思いましたがお願いし、約2時間後にタイ語に翻訳された書類3つが手元に届きました。

3つの翻訳に支払った費用は、合計1500バーツ。(もしかしたら詐欺だったかも・・・)

次に、タイ語に翻訳された書類を、領事局で認証してもらうのですが、コロナのため、事前に予約しておかないとダメだと受け付けてもらえず、後日地方へ移動して、地方(ウボン)の領事局で認証してもらうことになりました。

必要書類

  1. 独身証明書(英文)
  2. 結婚資格宣言書(英文)
  3. パスポート所有証明書(英文)
  4. パスポートのコピー(1部)※サイン入り

ウボンの領事局で認証してもらう時に、バンコクで翻訳してもらったタイ語翻訳文に誤りが数か所あり、翻訳してもらった業者に連絡し、訂正してもらい、再発行、という手順を繰り返しながら無事、3つのタイ語翻訳された書類が認証されました。

※翻訳の誤りはわりとよくあるらしい。バンコクで翻訳してもらっていたので、バンコクに戻る羽目に?と思いましたが、業者と連絡取れたのでオンラインで訂正書類を送ってもらい何とかクリア。

書類の認証は、通常3日くらいかかると聞いていましたが、おそらく私の夫が即日発行を希望したようで、1つの書類に400バーツ支払って、即日発行してもらえました。

※急ぎの場合は即日発行もできるという事です。バンコクでは配送してもらえるとも聞きました。

3つの書類の認証にかかった費用は、合計1200バーツです。

これで、タイの役所で婚姻届けに必要な書類が全て揃いました。

※私はほぼタイ語ができない状況でしたが、タイ人夫が手際よく手助けしてくれ、対応してくれたので1つずつクリアできたと思います。タイ人配偶者の協力が不可欠です!

3,すべての書類が揃ったら、2人でタイの役所に婚姻届けを出す。

婚姻届けを出す役所は、事前に調べて確認しておくのがベスト!

私たちは、東北部のウボン在住予定だったため、家の近くの役所に行って、タイ人と日本人の婚姻で必要な書類を事前に確認してもらいました。

この時点で、書類は全て揃っているのでオッケーとのこと。タイ人の承認者2名を連れてくるように、と言われました。

書類は全て役所の方で預かるため、コピーを取っておくようにと言われ、書類のコピーを取って、翌日、承認者2名と再び役所へ行き、婚姻手続きが無事受理されました。

必要な書類(日本人側)

  1. 独身証明書(タイ語翻訳、認証済み原本)
  2. 結婚資格宣言書(タイ語翻訳、認証済み原本)
  3. パスポート所有証明書(タイ語翻訳、認証済み原本)
  4. パスポート(原本とコピー)

※パスポート所有証明書は、本当に必要だったのかはわかりません、大使館で、必要な役所もあると言われて発行してもらってたので一緒に出しました。

必要な書類(タイ人側)

  1. 身分証明書(原本とコピー)
  2. 住民登録書(原本とコピー)

パスポート、身分証明書、住民登録書、これまでに何度も必要だったため多めにコピーしていました。

役所でコピーが必要だったかあまり記憶にないですが、提出する際は基本、原本+コピーで準備しておくのが無難です。

書類の確認をしてもらいながら、名前の読み方や両親の名前、出身地の日本語発音の確認、あとはタイにこれまで何度来たことあるか?などいくつか質問されたと思います。

とても親切でフレンドリーな担当者でした。私たち以外に届けに来てる人はいなく、1時間弱で無事婚姻受理されました。

今回お願いした承認者のうち1名は、元お役人で村の村長でもあり、役所でも顔なじみのある方でしたので、そういった縁があったのと、役所が信頼を得やすかったのかもしれません。

少しでも地位のある方を承認者としてお願いすると、スムーズに受理される可能性が高いかもしれません。

婚姻が受理されると、賞状みたい婚姻登録証(コーロー3)が夫側、妻側両者に発行されます

同時に、配偶者ビザ申請で必要となる婚姻証明書(コーロー2)も一緒に発行されました。

私はこのままタイに居住予定でしたので、配偶者ビザ申請のため、ウボンのイミグレで初回ビザ申請に行きました。

【タイ人夫、日本人妻】タイ人配偶者ビザ取得のための必要書類と、初回申請方法【実体験】タイ人夫と日本人妻の、タイ人配偶者初回ビザ申請についての必要書類と申請方法を紹介しています。バンコクではなく、地方のウボンイミグレでの申請の記録です。...

※バンコクの役所で迷われている方は、こちらがとても参考になると思います。バンコクノイ区役所、承認者がいなくても受理されたようです。

>> 国際結婚しました!タイで国際結婚の手続きにバンコクの区役所に5回も行ったけど!

4,タイでの婚姻届はが済んだら、日本の役所に婚姻届けを提出する。

タイの役所での婚姻が受理された後、3か月以内に日本に届ける必要あり。

バンコク在住で、日本大使館にも行きやすい方であれば、日本大使館でも提出できますが、その場合戸籍謄本が2部必要になります。

私は地方住みで、バンコクとは距離があるため、直接日本の出生地の役所に届けることにしました。

この場合、出生地の役所であれば、戸籍謄本は必要ないとのことです。必要書類をタイから日本へ郵送し、実家の母親に役所への届を代理でお願いする予定。

日本側への届出が受理された後、約1週間程度で新戸籍が編成され、戸籍謄本の記載事項欄にタイ人との婚姻事実が記載されるようです。

バンコクの日本大使館に届ける場合は、約1か月半程かかるそうです。

※急ぎの場合は前者がおすすめ。

必要な書類

  1. 婚姻届け(2部)※2部と書いて有ったり1部とあったり、正解は?とりあえず2部準備して送りました
  2. 結婚証明書(コピー1部)
  3. 同和訳文(1部)※サイト上でDL可能
  4. タイ人側の住民登録書(コピー1部)
  5. 同和訳文(1部)※サイト上でDL可能

婚姻届けは、日本出国前に数枚貰ってきました。

日本大使館で、必要書類を発行してもらう際にも一式貰えます。

2点の和訳文に関しては、誰が翻訳しても良いとのことだったので、私が自分で翻訳しました。

Google翻訳のカメラ機能を使って、タイ人夫に発音や読み方を確認し、翻訳しました。

多分大丈夫なはず、と何度も確認してこれから日本へ送る予定です。

※追記、

後日、日本の実家の母に役所に届けてもらいましたが、タイ人配偶者のタビアンバーンの原本と、結婚証明証の原本が必要とのことで、原本を日本に送るのは不安だったためこの方法を諦め、戸籍謄本2部を早急に送ってもらい、バンコクの日本大使館に届けに行きました。

2022年5月5日、無事に日本側へ婚姻届けを提出できました。

婚姻届けを提出する際は、事前に予約をしておく必要があるようです。私はこのことをすっかり忘れてましたが、当日無事受け付けていただけました。

婚姻届け提出の際は、面談室にて担当者に書類のチェックをしてもらいます。特に、婚姻届けに関してはいくつか訂正箇所がありました。丁寧に教えてもらい修正してなんとか終了。

とても親切な担当者でした。