先週、ウボンのバーンドゥーノーイ小学校で行われた、Quick Winという活動に招待されて行ってきました。
個人的に、とても関心する活動内容だったので、シェアしたいと思います。
「Quick Win」(クウィックウィン)とは??
貧困緩和、腐敗問題を解決し、国の未来を構築する直ぐに実行でき、直ぐに形になり、大きな影響を与えるプロジェクトで、12のプログラム内容がある。
源引用源 : https://www.bangkokbiznews.com/blogs/columnist/110314
その中の、
「8.地域の再生可能エネルギー源からの発電(コミュニティ自体で電力を生成、販売、使用するためのモデルを開発して、エネルギー安全保障、自給自足を構築し、再生可能エネルギーからコミュニティで収入を生み出すことにつながる」
が今回の活動に該当します。
バーンドゥーノーイ小学校、โรงเรียนบ้านดู่น้อย
こちらがバーンドゥーノーイ小学校、生徒約30人、教師2人の小さな小学校です。
ウボンでもかなり田舎の方で、周辺は大草原って感じ、突然入り込んだところにポツンとこの学校が出てきました。
到着した時、全校生徒が朝礼をしていました。私もこの場で自己紹介しました。
簡単なタイ語で自己紹介。イベントが始まるまで少し学校を見学させてもらいました。
こちらは貯水タンク、タイの田舎の小学校では、貯水タンクが壊れていて使用できなくなってることが多いそうで、やはりこの学校も元々あった貯水タンクは機能していないようでした。
ですが、新しいタンクが設置されていて、手洗い場、飲み水は確保できているそうです。
日本のように水道水が飲める国は世界にたった15か国しかないんです。
タイの田舎の小学校で、貯水タンクが壊れ、飲み水の確保が出来なくなった場合、自分たちで飲み水を買って持ってこなくてはいけない現状があります。
経済的にまだまだ豊かではない地域ですので、本当に貴重な貯水タンク、水です。
鶏小屋の様子、現在21羽の鶏が飼育されており、毎朝卵を産むらしい。
収穫した卵は生徒たちが食事として頂いたり、販売し、利益として還元されるようです。
小屋の中は数日おきに掃除をしていて、基本臭いイメージのある鶏小屋ですが、全く匂わず綺麗に保たれていました。
なんとなく、日本にいる鶏よりも生き生きとしている感じがしました。
また、小屋の周囲にセメント加工をする予定とのこと。これもQuick Winの活動となる。
鶏小屋の隣には、かわいらしいマッシュルーム小屋がありました。まだマッシュルームはないですが・・・。
こちらが畑です。今回この畑に苗を植える予定とのこと。
タイヤを鉢として使用しているのは素敵なアイディアだと思いました!
- レモングラス
- タイショウガ
- 肥料
- レモンの木
タイらしい植物やハーブ類、レモンの木、おそらく自作した肥料、などもありました。
「Quick Win」今回の活動内容
今回は、バーンドゥーノーイ小学校の鶏小屋と、畑作りを行うという事でした。実際の活動を紹介していきます。
ウボンには、Quick Winを実践しているモデル校が既にあり、そのモデル校を目指して1校ずつ発展させて行っているようです。
朝9時にこの広間に集って小さな開会式のようなものが行われました。
この小さな学校に、18校から理事の方々が参加。
各校に、野菜やハーブの種がタンブン(寄付)されました。
ピンクの服の男性は、バーンドゥーノーイ小学校の理事、若い方でした。
タンブン後、記念撮影です。理事の方々はやはり品格がある、そんな印象を受けましたし、割と英語が出来る方も多かったです。
その後、僧侶から少しお話(説教)がありました。
僧侶の説教によると、35年前、この村には飲み水すらなかったが、人々が少しずつ発展させてきたと話していた。
開会式途中から、ウボンの知事も来られて少し挨拶されました。
また、日本から初参加した、私の紹介もしていただきました。
NGO団体でボランティア活動を長く続けていることや、アフリカのルワンダという国の、特に女性たちの支援を主に行っていることを紹介していただきました。
この紹介から、私の活動内容に関心を持ったある若い男性理事が声かけてくれ、興味があれば自分の学校に是非来てほしい、と声掛けをいただいたりもして、あらゆる所にご縁あり。
その後、畑に苗を植えていきました。
苗植えなどいろいろ体験させてもらい、ウボンの知事ともお会いする機会が持て、とても貴重な経験になりました。
緑が豊富になりましたね。
その後、グラウンドに1本の木が植えられ、その後理事の方々と情報交換をしながらイサーン料理の昼食を頂きました。
日本から来た私に、「この学校をどう思いますか?」と問われた時、
「こういう取り組みは日本の小学校ではないので、(自分の時はなかったし、畑や動物の飼育はあっても後に食事として食べたり利益に繋げたりまではなかった)ので、とても関心した」
ことを述べた。
日本では、親が教育費を払うというのが当たり前に根付いているから。
ウボンはまだまだ貧しい地域なので、子どもたちは、小さい頃から将来仕事を得るために、作物を自ら植えて収穫、自分達の食事にしたり、販売して利益を得て、教育費を得るというサイクルを作っている。
そういえば、以前メーサリアンの小学校に行った時も同じようにしていて、タイの小学校ではこういう取り組みをしながら子ども達は育つのか、とまた1つ勉強になった。(場所によるのかもしれないけど)
お金をかけず、お金をかけれないから、学校の教師と生徒、両親、地域のボランティア、お寺の僧侶達で協力してこの活動は行われるんだって。
とても可愛い子ども達、たくましく成長して、この地域をさらに発展させ、立派な大人になって欲しいです。
タイの田舎の小学校の現状
他に学んだことは、小学校の生徒数が20人未満になると閉校になるらしく、全体かウボンだけか定かではないけど、どこの学校も“先生が不足”しており、先生が必要と言っていた。
基本、1人の先生が2クラスの世話をしているらしい。なぜ先生が不足しているか、聞きそびれたのでまた次回。
ちなみに小学校の先生の月収はわずか5000バーツ(≒約17600円)だそうですよ。
感想とまとめ
まずは、とても貴重な経験をさせてもらえたことに感謝。
Quick Winという活動を知る機会になったし、実際に活動させてもらえたことが何よりも良かったと思います。
なぜそんなことをしてるのか?なぜそれが必要なのか?現状を知り、解決方法を考え、改善していく。
とにかく集まられた理事の方々、学校間のコミュニティがとても強く、関心しました。
問題解決の為に一生懸命取り組む人たちを見ると、自分も頑張ろう、と目を覚ませられますね。
機会があれば、“Quick Win”の発展しているモデル校”をいつか見学してみたいと思います。
今回招待して頂いたDr.ブンファ(理事の代表)に、ボランティア活動する時用のシャツをプレゼントしていただきました。
次もまた声かけていただけることを楽しみに、ウボンでボランティアしたい!という方々がこの地にお越しの際は、ボランティアできる場所を皆さんに紹介できるウボン在住者になりたいと思います。
是非、声掛けください。